県自治会連が発足 91会で始動 連携し、課題解決へ


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91自治会が加盟しスタートする県自治会連合会の結成大会=12日、浦添市社会福祉センター

 【浦添】県自治会連合会が12日発足した。同日、浦添市社会福祉センターで結成大会を開き、参加した会員ら約70人は、会則を制定したほか役員、活動計画案などを承認した。初代会長に浦添市仲西自治会長の島田勝男氏(71)が就いた。島田会長は「自治会加入率の低下など課題が多くある。自治会間で連携しながら、行政と協力し解決したい」と話した。

 自治会が電力会社の電柱に、ケーブルなどを配線すると発生する「電柱共架料」がこれまでの無料から、電力会社の意向で有料となることや、加入率の低下からくる役員の高齢化と後継者不足など、広域的な自治会の課題に取り組むことが目的。浦添、西原、中城の3市町村91自治会で始動し、これから全県の自治会に加盟を呼び掛ける。
 結成大会には本部町など、未加盟の市町村からも参加があった。豊見城市の関係者から、加盟の呼び掛けや会則案の相談がなかったことに「いきなり結成大会だけに呼ばれても困る」などと困惑の声も出た。
 島田会長は「今、連合会を立ち上げ解決に動かないと、若い世代に課題を残すことになる。連合会の形を先につくり、協議しながら、県全体に加入を呼び掛けたい」とした。連合会への問い合わせは島田会長(電話)090(9784)9263。