粟国「十五の旅立ち」学生が支援 目標、行動計画 共に考え


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大学生と目標を立てる中学生=1日、粟国村立中央公民館

 【粟国】粟国中学校生徒を対象に、県内学生らで構成される学生団体学生+(ガクセイプラス)の「Retalk(リトーク)」が1、2の両日、村立中央公民館で開催された。

 学生+は高校や大学のない県内離島の若者のじりつ(自立・自律)支援、進学支援をはじめ、島を離れた高校・大学生の継続支援活動を行っている。
 本年度初のこの企画では、学年ごとに異なる内容を実施し、段階に応じたプログラムを展開した。学校生活を振り返ることをはじめ、部活動や学業での目標設定、行動計画を大学生と共に考え、島から離れるまでの残り数年をどのように送っていくかについて語り合った。
 この取り組みは昨年から継続的に実施されている。中学生らは数カ月ぶりに会う大学生たちに終始笑顔が絶えず、大学生の話には真剣に耳を傾けていた。
 中学3年生の與那嶺佑太君(14)は「仕事やお金などについて話した。責任という言葉について深く考えることができてよかった」と感想を述べた。
 また、主催者で石垣島出身の小林江利乃さんは「大学生との交流の場は、参加するだけでも貴重な経験になる。中学生のみんなには、この時間、場所を有効活用してほしい」とメッセージを送った。
(波平雄翔通信員)