屋良(94キロ級)大会新V 九州高校総体


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 全九州高校総合体育大会は16日、九州各地で17競技を行い、重量挙げ男子94キロ級で屋良一郎(南部工)がスナッチ130キロ、ジャーク161キロ、トータル291キロのいずれも大会新記録で優勝した。

学校対抗得点では豊見城が38点で1位となった。レスリングでは男子55キロ級で大城一晟(浦添工)が頂点に立った。陸上男子200メートルでは与那原良貴(那覇西)が優勝し、100メートル、400メートルリレーと合わせて3種目を制した。那覇西男子は学校対抗で総合優勝を飾った。カヌーは沖縄水産がカナディアンのシングル、ペア、フォアを制し、カヤックフォアでも2位に入り総合優勝を果たした。ハンドボールは那覇西の女子が優勝し、バレーボールでは男子の西原が準優勝した。

◆圧倒も「物足りない」/重量挙げ・屋良
 屋良一郎(南部工)がスナッチとジャーク、トータールで大会新記録を樹立し、圧倒的な強さで栄冠を手にした。全国大会に弾みをつける結果となったが、「個人的には物足りない試合だった」と納得していない様子だ。
 スナッチでは最初の試技で126キロを挙げ、大会記録を更新。「普段の練習から挙げている重量なので最初から(記録を)取りに行こうと思った」という。2回目は130キロに挑戦したが、「持ち上げるときの引きが甘くて高さも足りなかった」。バーベルを固定することができずに後方に落とした。3回目で130キロを成功させたが、「2回目で成功していたら、もっと上の重量に挑戦したかった」と悔やんだ。
 ジャークでは「普段の練習では失敗することもある」という161キロを挙げた。「練習以上に集中力を保つことができた」と達成感をにじませる。しかし3回目の試技は体調不良から棄権した。「疲れがあって、2回目の試技の途中で続けるのは難しいと感じた」と理由を語る。
 「今日は試技で失敗して、至らない部分があった」と屋良。それでも「もっと上の重量を成功させられるという手応えも感じた」と収穫もあった。全国大会に向け、「6回の試技をすべて成功させて、日本高校新記録を狙う」と決意した。