児童ら「礎」清掃 糸満市が平和祈念祭


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沖縄戦の戦没者の名前が刻銘された平和の礎を清掃する児童ら=15日、糸満市摩文仁の県平和祈念公園

 【糸満】第18回糸満市平和祈念祭(市主催)が15日、同市摩文仁の県平和祈念公園で開かれた。

同市は、慰霊の日の前週を「平和週間」として定め、毎年、市平和祈年祭を開催。同日も平和の礎を清掃する「平和の礎クリーン」と、県平和祈念資料館ホールで開催する「平和のレクイエムコンサート」を実施し、沖縄戦の戦没者を慰め、世界の恒久平和を願った。
 「平和の礎クリーン」には、市子ども会やスポーツ少年団、老人会など約250人が参加。子どもらが「たくさんの人が亡くなって、悲しい」とつぶやく場面もあった。
 西原南小4年の上間愛希さんは、礎の刻銘を見て「何も悪いことをしていないのにかわいそうだ。しっかり清掃したい」と話した。県平和祈念資料館では、歌手のしゃかりさんのコンサートや、短歌で訴える平和朗読などがあった。