知事「普天間、県外移設を」 首相、辺野古へ「努力」


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沖縄全戦没者追悼式の開会前、安倍晋三首相(右)を席に案内する仲井真弘多知事=23日午前11時50分ごろ、糸満市摩文仁の平和祈念公園

 仲井真弘多知事は23日の沖縄全戦没者追悼式の平和宣言の中で「日米両政府に一日も早い普天間飛行場の県外移設、日米地位協定の抜本的な見直しなどを強く求める」と表明した。

 一方、安倍晋三首相は追悼式後、記者団に対し、普天間問題に関して「一日も早い普天間基地の移設に向けて努力を重ねていきたい」と述べ、日米両政府が合意した名護市辺野古移設を推進する考えを重ねて示し、知事との見解の違いがあらためて際立った。
 自民党県連が県外移設を求めていることには「県連の了解、県民の理解を得るための努力をしたい」と述べて辺野古移設に理解を求める考えを示し、「普天間基地の固定化はあってはならない」と語った。
 基地負担の軽減策についてはオスプレイ飛行訓練の県外移転や、日米特別行動委員会(SACO)最終報告で示された普天間のKC130空中給油機の岩国移転に触れ、「目に見える形で実施していきたい」と述べた。