知花 貫禄の頂点 トライアスロン日本U23選手権


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 トライアスロンNTTジャパンカップ第5戦の第3回日本U23選手権兼第28回みなと酒田おしんレースが23日、山形県の酒田北港多目的グラウンドからスタートする51・5キロ(スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)で行われ、女子の知花果林(沖縄県連合)が2時間15分21秒で優勝を飾った。

男子は池隆礼(同)が5位、古謝孝明(宮古高―北海道薬科大)が23位だった。

◆“文武両道”見事に女王/世界で躍進誓う
 “文武両道”を貫いた知花果林が、4月にフィリピンで行われたアジア大会に続き、ジャパンカップでも栄冠をつかんだ。
 3カ月前から夜間の専門学校に通うために地元沖縄を離れ、千葉に移住した。それまで沖縄ではひたすら練習を重ねていた日々が一変、慣れない土地で勉強する環境に変わり「最初は生活するだけで大変だった」そうだ。
 それでも、徐々に生活リズムをつかんだ。少ない時間の中でトレーニングすることにも慣れ「逆に集中できるようになった」。
 レースでは「イメージ通り」と胸を張る展開だった。スイムはトップと約30秒差の2着。バイクで追いつき、最終種目のランでは2位の淵上と一騎打の展開だったが、ゴール手前約300メートルでラストスパートを仕掛け、ゴールテープを切った。
 「アジア大会で優勝し、注目されていた中で勝てて自信がついた」と、喜びを隠せない。9月に世界選手権を控える女王は「日本のU23選手はなかなか勝てないと言われているけど、頑張って10位以内に入りたい」と、大舞台での躍進を誓った。

▽男子 (5)池隆礼(沖縄県連合)1時間58分5秒(23)古謝孝明(北海道薬科大)2時間16分19秒
▽女子 (1)知花果林(沖縄県連合)2時間15分21秒