【中国時報】飲酒運転に実刑 「世界一厳しい」と反発も


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 5月31日、立法院(国会)で修正案が通過したことを受け、台湾の馬英九総統は13日、新たな飲酒運転防止法を施行させた。飲酒運転の罰金刑を廃止し、2カ月以上の実刑を科すもので、世界で最も重い刑罰だと反発の声も出ている。

 本法案の施行は、一向に減少しない飲酒運転への対策として打ち出された。これまで飲酒運転の基準は呼気中のアルコール濃度が0・55ミリグラム以上だったが、0・25ミリグラムに引き下げられた。0・15ミリグラムから0・25ミリグラム未満は約5万円から29万円の罰金。
 これまで一般に飲酒運転が犯罪であるという認識が薄く、逮捕され、手錠を掛けられて強く抗議する民衆も少なくなかった。飲酒運転による人身事故も厳罰化され、致傷で7年以下の実刑、致死で3年以上10年以下の実刑となった。