自民参院選公約 「県外移設」認めず


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 【東京】自民党の石破茂幹事長は25日の記者会見で米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、県連が参院選の地域版公約に「県外移設を求める」と明記する方針を示していることについて、「党本部と完全に(方針が)真逆なものは認められない」と強調した。

 党本部が20日に決定した参院選公約は、普天間飛行場について「日米合意に基づき、名護市辺野古への移設を推進する」と明記。だが、県連は県外移設を強く求める県民世論を受け、地域版公約で「県外移設」を明記する方針だ。
 石破氏は同日午後、参院選沖縄選挙区に立候補予定の自民新人、安里政晃氏の応援などで来県。北谷町内での安里氏の集会で「基地の問題も外で批判しても県民の願いはかなえることはできない。政権の中でどれだけ沖縄の声を反映するかだ」などと述べた。
 安里氏は県外移設の政策を発表しており、石破氏は党本部方針に反する公約を掲げる県連側にも一定の配慮を示した形だ。
 石破氏は沖縄選挙区を「最重点区、超重点区」と位置付け、うるま市での会合では「参院選初日と最終日に来てもいい」と述べ、再度の来県にも意欲を示した。