異郷で咲く舞の花 紅倫の会、教師3人披露公演


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創作「アリアケ」を踊る新教師ら=浦添市の国立劇場おきなわ

 紅倫の会照屋倫子琉舞道場はこのほど、浦添市の国立劇場おきなわで、教師免許披露公演「舞ひとすじ」を催した。新教師の山口友子、國本真代、時本ひとみをはじめ、門下生が古典や創作「アリアケ」などを披露した。

新教師3人はいずれも県外出身。照屋会主の県外公演を見たのをきっかけに、沖縄に移り住み芸に打ち込んできた。
 「アリアケ」は照屋会主が1987年に振り付けた作品。新教師3人と比嘉加奈子、高良涼子で踊った。ブラジルから交流の証しとして沖縄に持ち込まれたアリアケカズラがテーマ。沖縄で咲く異国生まれの花を、3人に重ねた。幻想的な琴で始まり、にぎやかな歌三線が入る。花を付けた小道具を回しながら踊り、明るく咲く花のけなげさや力強さを表した。
 一人舞は、山口が「かせかけ」「花風」、國本が「本嘉手久」「むんじゅる」を踊った。時本は女踊「瓦屋」と二才踊「高平良万歳」を披露した。