監督に大野氏、長濱投手が主将 世界少年野球大会日本代表


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◆大きな財産になる 選手の成長を願う/大野監督
 沖縄水産高校野球部の選手として1990、91年の夏の甲子園で連続準優勝を果たし、プロ野球の巨人などで活躍した大野倫氏が、8月にアメリカで開催される世界少年野球大会の日本代表監督に選ばれた。大野氏は「世界の野球を見ることは子どもたちにとって大きな財産となる」と、大会を通じた選手らの成長を願っている。

 大野氏は現在、中学硬式野球チーム「うるま東ボーイズ」の監督として選手らを指導している。高校、大学時代には自身も国際大会を経験しており、日本とはレベルの違うスピードやパワーに衝撃を受けたという。「世界の野球を見たからもっと上を目指したいと思うようになり、プロにも入れた」と大野氏。「(日本代表の)子どもたちもいろんな国の選手を見て野球や普段の生活に対する意識を高めてほしい」と願った。
 監督として「日本代表の重みを感じながら、勝利を目指したい」と語る。「日本の子どもたちは実力があり、勝つことで自信につながるはずだ」と強調した。
 代表には日本各地のボーイズリーグでプレーする選手16人が選ばれている。7月13~15日に福岡県で合宿を行い、大会に向けて本格的に始動する。(平安太一)

◆期待に胸高鳴らす 気持ちで引っ張る/長濱主将
 8月にアメリカで開催される世界少年野球大会の日本代表の主将に、うるま東ボーイズの長濱大幹投手が選ばれた。長濱は「世界の選手はどんなプレーをするのか楽しみ」と胸を高鳴らせている。
 小学生から投手一筋という長濱は、スライダーやフォークなど変化球を操り、状況に応じてさまざまな攻め方ができる。「世界の舞台でも自分の投球をやりたい」と国際大会でも持ち味を発揮する考えだ。
 「将来は世界一の投手になる」と目標を掲げ、「今回の大会で一皮むけて帰ってきたい」と成長を誓う。
 代表監督の大野倫氏には、うるま東ボーイズでも指導を受けており、「日本代表に入れたのは大野さんが今まで指導してくれたおかげ。恩返しの気持ちでプレーして、大野さんに金メダルをかけてあげたい」と話した。
 代表では主将としてチームをまとめる。「気持ちでみんなを引っ張りたい。負けている状況でも絶対に諦めない気持ちをみんなに伝えたい」と決意する。そして「まずは楽しむことが大事だ。応援してくれる父母やみんなに感謝の思いを込めて、試合を楽しみたい」と笑顔を見せた。

英文へ→Okinawan leads Japan national team at 23rd World Children’s Baseball Fair

世界少年野球大会の日本代表監督に選ばれ、大会に向けた思いなどを語る大野倫氏=うるま市
世界少年野球大会日本代表の主将に選ばれた、うるま東ボーイズの長濱大幹投手=うるま市