平和の鐘に思い託す 宮森小で墜落事故追悼集会


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 【うるま】米軍統治下の1959年に宮森小学校に米軍ジェット機が墜落した事故から54年になる30日を前に、うるま市立宮森小学校(高良京子校長、児童401人)で28日、児童会主催の追悼集会が開かれた。事故の遺族らが見守る中、児童と宮森幼稚園の園児は、犠牲になった児童や住民18人の名前が刻まれた「仲よし地蔵」に千羽鶴や花を供え、平和な社会を目指していくことを誓った。

 追悼集会には、隣の同市立城前小学校からも80人の児童が参加。6年生全員で「二度とこのような悲しい恐ろしい事故を起こしてはならない」と「平和の誓い」を群読した。児童が中庭にある平和の鐘を鳴らすと、高良校長は「自分たちの手で平和な社会を築いていくという思いを、鐘の音に託そう」と呼び掛けた。
 宮森小では30日午前9時半から「石川・宮森630会」(豊濱光輝会長)が主催する慰霊祭が行われる。