複数紙面読み比べ 教師らが新聞研修


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
全国紙や地元紙を読み比べ、違いを発表する参加者=29日、那覇市天久の琉球新報社

 県NIE推進協議会(山内彰会長)は29日、教師向け研修会「第2回おきなわNIEセミナー」を那覇市の琉球新報社で開催した。NIEアドバイザーの仲程俊浩・城北中若夏分校教諭が「読み比べの視点~慰霊の日の紙面から~」と題し、全国紙や地元紙を読み比べるワークショップを実施した。慰霊の日について報じた24日付紙面を通して、ニュースの位置付けや論調の違いなどを考えた。

 小・中・高の教員ら19人が参加した。全国紙の朝日、毎日、読売各新聞の紙面を読み深めた後、琉球新報、沖縄タイムスと読み比べた。発表では「沖縄の立場に寄り添った内容で、多くの記事を載せる新聞もあれば、政府の立場に立った論調の新聞もあった」「式典後に、首相と知事が会談した記事の扱いが異なっていた」「(政府批判の)言葉の表現に強弱があった」などの意見があった。
 沖縄工業高校の大城航(わたる)教諭(31)は「全国紙と地元紙との比較は、紙面の作りも伝え方も全然違っていて勉強になった」と話した。