南風原、好投手を攻略 県高校野球第3日


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南風原―具志川商 1回、南風原1死、先制のソロ本塁打を放つ2番大城拓也=宜野湾市立野球場(諸見里真利撮影)

 第95回全国高校野球選手権沖縄大会第3日は29日、宜野湾市立野球場などで1回戦9試合を行い、南風原が好投手を擁する具志川商に6―0で快勝した。名護と北部農林の北部対決は、名護が9―0の八回コールドゲームで制した。沖縄水産も11―1の六回コールドゲームで球陽を退けた。このほか、沖縄高専、向陽、普天間、西原、那覇西、浦添が2回戦へ駒を進めた。

30日は同球場などで1回戦6試合、2回戦2試合を行う。

◆南風原 初回大城、流れ呼ぶ一発
 南風原は初回、2番大城拓也の本塁打から波に乗った。具志川商の好投手・山城修人の立ち上がり、直球に狙いを絞って打っていった。
 「必ず真っすぐが来るから、それを打ち損じるな」。前川等監督は、変化球を持ち味とする相手への対策として、そう指示していたという。
 ストライクを取りにきたインコースへの高めの直球。大城が思い切り振り抜くと、レフトスタンドに飛び込む大会第4号となった。
 「打った瞬間はフェンスに当たるかと思ったが、入ったのでびっくりした」と大城。公式戦初という本塁打に、塁を回りながら喜びを体いっぱいに表した。
 6番金城弘樹が三塁打を放つなど、初回に長短4安打を集めて一気に4点を先制した。
 二回以降はなかなか点が取れない苦しい場面が続いたが、マウンドではエース安里拡が踏ん張った。被安打6ながら完封。初回に大きなリードをもらい、落ち着いて投げられたといい、「皆が守ってくれたから」と一丸の勝利を強調した。
 体づくりのため、練習後は全員でスパゲッティを食べ、炭水化物を補っているという。山田貴一主将は「次も元気に、気持ちで負けないようにしたい」と力を込めた。(宮里努)

◆きのうの結果
▽1回戦
名護 9―0 北部農林
  (八回コールド)
普天間 9―1 沖縄工
  (八回コールド)
那覇西 7―0 北谷
  (七回コールド)
沖水 11―1 球陽
  (六回コールド)
浦添 11―3 本部
  (七回コールド)
向陽 9―2 首里東
  (八回コールド)
南風原 6―0 具志川商
西原 15―2 那覇工
  (五回コールド)
沖縄高専 6―1 首里

◆きょうの試合
▽1回戦
【セルスタ】9時
那覇―糸満
那覇商―豊見城南
【宜野湾】10時
小禄―嘉手納
美来工科―沖尚
【北谷】9時
北中城―宜野座
中部商―石川
▽2回戦
【セルスタ】14時
読谷―興南
【北谷】14時
北山―美里