老いも若きも真剣勝負 トライアルバイク


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トライアルバイクを楽しむ新城志侑君(手前)、(後列左から)饒平名知憲会長、崎山喜芳さん、玉那覇清淳さん=6月30日、今帰仁村のトライアル牧場

 【今帰仁】「トライアルバイク最高」―。トライアルバイク競技の「沖縄トライアル大会」に最年少6歳の新城志侑君=今帰仁村、最高齢は76歳の崎山喜芳さん=宜野湾市=が出場し、話題となっている。

大会を主催する沖縄トライアル協会の饒平名知憲会長は「年齢に関係なく楽しめる。健康にも良いし、体力も付く」と魅力を語る。
 トライアル競技は、自然や人工物を用いた障がい物のあるセクション(コース)で、地面に足を着けたりすると減点となる。減点0でゴールすると「クリーン」といわれる。クリーンの多さ、減点の少なさを競う。同大会は毎月1回、県内各地で開催している。
 トライアル歴1年の志侑君は、6月30日に行われた今帰仁大会に初出場。地元の天底小学校1年生で、父の孝博さん(37)が見守る中、ハンドルを握った。志侑君は「立って登るところが難しい。大きな岩を飛びたい」と語る。
 崎山さんがトライアルを始めたのは53歳ごろ。5年前に鉄工所の仕事で首を骨折して2週間余の入院生活を経験したが「バイクに乗りたい」と治療に専念し復活を果たした。「技術はまだまだだけど、みんなで集まると楽しい」と満面の笑みで語る。
 若い人のスポーツと思われるが、年齢を問わず楽しめる。軽々と大きな岩を飛び越えた玉那覇清淳さん(63)=那覇市=は「日々の練習で上達する。無理しなければ大丈夫」とセクションを駆け巡った。6歳から76歳まで、トライアル好きのライダーたちが楽しみながら、躍動している。