県営航空会社を検討 離島交通確保で知事表明


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 仲井真弘多知事は3日の県議会で、離島交通の安定確保を望む声が高まっていることを受け、県営の航空会社設立も視野に調査検討を進める考えを示した。

同日、謝花喜一郎企画部長に、採算性などを含めて早急に検討を始めるよう指示した。具体的な路線などは示していないが琉球エアーコミューター(RAC)規模の会社を想定している。
 知事は砂川利勝氏(自民)の質問に対し「RACのような航空会社を造るしかないかもしれない。採算性の問題もあるが、公共的要素を入れないといけないかなと思う。ぜひ研究したい」と答弁した。
 本会議後、知事は新会社設置や国内外を含めた既存航空会社の経営権獲得などを含め、さまざまな可能性について研究したいと説明。「離島交通確保は、沖縄の克服しなければいけない課題だ」と述べた。謝花部長は「親会社に影響されない自分たちの航空便を確保したいという知事の強い思いがある。まずはどういう問題点があるか洗い出したい」と述べた。