けが回復 横浜の動物園へ移送 絶滅危惧種のミゾゴイ


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保護されて治療を受け、移送される渡り鳥のミゾゴイ=6月27日、沖縄こどもの国

 【沖縄】沖縄こどもの国公園内で保護され、けがの治療を受けた絶滅危惧2種の渡り鳥ミゾゴイが、6月28日に神奈川県横浜市の野毛山動物園へ移送された。

 保護されたミゾゴイは体長約50センチ。ことし4月30日に「飛べない鳥がいる」という市民からの通報を受け、園内の動物病院に搬送された。肘部分の皮膚に切り傷があり、衰弱した状態だったため、けがの処置と給餌をして回復に努めた。
 こどもの国動物園課獣医師の金城輝雄さんは「元気になったのはうれしい。野毛山動物園からの助言もあって順調に回復した。これからも動物園同士で連携して動物保護をしていきたい」と話した。沖縄県は渡り鳥の中継地点にあるため、衰弱して飛び立てない鳥が保護されるケースは多いという。
 移送先である野毛山動物園はミゾゴイの保全活動に取り組んでおり、保護実績と体制が整っているため移送が決まった。