糸数氏やや先行 安里氏猛追 参院選序盤情勢


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(左から)安里政晃氏、糸数慶子氏

 琉球新報社は、共同通信社が行った第23回参院選の序盤情勢世論調査に独自の取材などを加味して沖縄選挙区(改選数1)の情勢分析を行った。それによると、社大党委員長で現職の糸数慶子氏(65)=生活、共産、社民、みどり推薦=がやや先行し、自民党新人の安里政晃氏(45)=公明推薦=が激しく追い上げる展開となっている。幸福実現党新人の金城竜郎氏(49)は厳しい。無所属新人の新島メリー氏(67)は支持が広がっていない。

 ただ、4割以上が誰に投票するか決めていない。無党派層の約6割が態度未定で、終盤に向けて浮動票や無党派層の動向が当落に大きく影響しそうだ。
 安里氏は公明支持層の8割を固めたが、自民支持層は6割にとどまっており、足場固めと無党派層への浸透が課題となっている。
 糸数氏は現職の強みを生かし、生活、共産、社民支持層の9割を固め、民主支持層からも4割の支持を得ている。
 「投票する人を決めているか」の問いには、「決めている」が38・2%、「だいたい決めている」19・0%を合わせて57・2%が既に投票態度を決めている。
 一方、「まだ決めていない」が41・9%。「分からない・無回答」が0・9%だった。