オスプレイ追加配備 仲井真知事、菅官房長官に見直し要請


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菅義偉官房長官(左から3人目)にオスプレイ配備見直しを要請する仲井真弘多県知事(左から2人目)=9日、首相官邸

 【東京】仲井真弘多知事と佐喜真淳宜野湾市長は9日、首相官邸に菅義偉官房長官を訪ね、8月上旬に予定されている米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの追加配備を見直すよう申し入れた。知事は配備先である普天間飛行場の早期返還にも触れ「県民の不安がまだ払拭(ふっしょく)されていない」と訴えた。菅氏は「負担軽減が早くできるよう、取り組みたい」と述べたが、追加配備の見直しには言及しなかった。

 会談後、知事は記者団に対し「民主党政権時代は、要請に対する回答を割と早くいただけたが、今は政府に要請しても、ほとんど回答がない」と述べ、早急な回答を政府に求める考えを示した。佐喜真市長は「街のど真ん中にある普天間飛行場への配備に対し、住民の不安は払拭されていない。危険性の除去を形として見せてほしい」と話した。
 仲井真知事らは、負担軽減のためオスプレイの県外への分散配置、合同委員会合意を順守した飛行など、6項目を求めた。同日午後には小野寺五典防衛相にも要請する。
【琉球新報電子版】
英文へ→Okinawa governor asks Japanese government to cancel plan to deploy more Osprey to Okinawa