オスプレイ 15日に米国出港 知事「理解できない」


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 【米ワシントン12日=島袋良太本紙特派員】米国防総省は12日までに、普天間飛行場に追加配備する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機を乗せた輸送船が、15日に米カリフォルニア州から出港することを明らかにした。7月下旬に山口県の岩国基地へ到着し、機体整備や試験飛行を経て8月上旬に普天間飛行場へ飛来する見通し。

 これに対し仲井真弘多知事は12日の定例記者会見で、昨年10月の最初の12機配備に県民が依然反発している中での追加配備について、「一顧だにせず、お決めになるのか、全く理解できない。現場の話に耳に傾けないで決めても物事は前に進まない」と強い不快感を示し、反対の立場を重ねて強調した。
 知事は、配備された昨年10月からの2カ月間で、日米両政府が合意した運用ルールや安全確保策に違反する事例が318件あったと県側が指摘したことへの防衛省からの返答はまだないと説明し、「ちゃんとした返事がほしい」と求めた。
 米国防総省によると普天間に追加配備するオスプレイは現在、カリフォルニア州のノースアイランド海軍基地で整備を受けている。