那覇市議選 福祉、活性化が争点 57人届け出


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 任期満了に伴う那覇市議選は14日告示され、定数40に対し、57人が立候補を届け出た。那覇市が4月に中核市に移行してから初の市議選で、県から多くの権限が移譲され役割を増す県都の方向性を決める選挙となる。

待機児童の解消など福祉政策の在り方、一括交付金の活用法、地域活性化の手法などが争点となる。初めて参院選と同日選挙となり、県内各党は21日の投開票に向けて参院選もにらみながら総力戦に入った。県内では選挙ムードが一気に高まっている。届け出を済ませた各候補者は選挙事務所前などで支援者を前に「那覇市民の生活を豊かにする」などと第一声を上げた。
 4期目途中の翁長雄志那覇市長にとって、選挙結果は、まちづくりや政治姿勢などへの評価となる。現在の市議会構成は与党27議席、野党12議席(欠員1人)。市政与党が引き続き安定多数を維持するかが、最大の焦点だ。
 候補者の内訳は現職36人、元職3人、新人18人。57人の候補者のうち翁長市政に与党的立場が35人、野党的立場が14人、中立的立場を示しているのが8人となっている。立候補者数は前回より10人少ない。当落選上に多くの候補が並ぶ激戦が予想される。
 政党別公認・推薦は、自民19人、社民3人、共産6人、公明7人、そうぞう2人、社大3人、民主3人。無所属は17人で、うち政党から推薦を受けている候補者は3人。
 市議選の投票率は1997年から50%台で低迷する傾向にある。前回は56・00%。参院選との同日選挙に加え、那覇市選管が初めて実施する大型商業施設での期日前投票などが好影響を生むか注目される。
 期日前投票は15日から20日まで実施される。投票場所は市役所本庁舎と首里支所、真和志庁舎で午前8時半~午後8時まで。サンエー那覇メインプレイスとイオン那覇店で午前10時~午後8時まで行われる。