女子・古堅が優勝 男子・あげな栄冠 県中学総体先行競技


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女子決勝 古堅―嘉手納 2回表、古堅2死一塁で本塁打を放つ久本美波=14日、読谷村運動広場(桑原晶子撮影)

 県中学校総合体育大会は14日、県総合運動公園などで先行競技を行った。ソフトボールの男子はあげな、女子は古堅が頂点に立った。

陸上は男子共通砲丸投げの花城正太郎(羽地)と、2年女子800メートルの宮城亜支亜(桑江)がそれぞれ大会新記録で優勝した。柔道は個人戦があり、女子で沖尚が4階級を制した。体操個人総合は男子を又吉健斗(具志川東)、女子を知念由花(あげな)が、新体操女子個人総合は内間妃奈子(琉大付)が制した。剣道男子団体は長嶺が初優勝、同女子は浦添が4連覇した。相撲の代表の部団体は浦添が栄冠を手にした。

◆古堅/宿敵嘉手納に雪辱
 「一度も勝ったことがない相手だった」。3年の仲田聖奈主将が言う通り、古堅にとって嘉手納は、ここ数年は数々の大会で敗れてきた“宿敵”だった。が、今回は違った。
 初回から古堅打線が爆発した。先頭打者の宮城奈央が初球から外角低めの球を振り抜くと、打球は左翼手の頭を越える本塁打となった。勢いづいたチームは、この回さらに1点を追加した。
 二回表、二死走者なしの場面では、澤岻結花がソロ本塁打。続いて末吉捺希が単打で出塁すると、4番・久本美波が3本目の本塁打を放ち、2点を加えた。
 投げてはエース久本が打たせて取る投球を見せた。「四球を多く出してしまった」と反省もあったが、七回までを投げきった。
 投打で存在感を見せた久本だが、約3カ月前に転校してきたばかり。「今まではストライク狙いのピッチングが多かった」と言うが「守備を信じて、打たせて取る投球ができるようになった」と、チームメートへの感謝を口にした。
 「先輩たちの役に立ててうれしい」とはにかんだ右腕は「全国制覇が最終目標」と、大舞台へ向けて気持ちを引き締めた。(仲本文子)