県内を訪問中の米国の管弦楽団ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブル・オーケストラによる病院公演が16日夜、南風原町の県立南部医療センター・こども医療センターで開かれた。
治療中の子どもから大人まで大勢の人々が訪れ、コンサート会場に早変わりした小児科待合室を舞台に、軽妙に、重層的に奏でられたクラシック音楽に聞き入った。
童話の語りと音楽を組み合わせた「ピーターと狼」(プロコフィエフ)、同病院の医師も参加した「真夏の夜の夢序曲」(メンデルスゾーン)などを演奏した。9年連続で沖縄を訪れている同アンサンブルの音楽監督・高原守さんが指揮した。
職員の砂川瑠合子さん(30)、華音さん(7)親子は「子どもは気持ちよくて途中で寝てしまった。めったにない、良い機会だった」と話した。