修学旅行7.5%減 3年ぶり、震災の反動


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 県は16日、全国の修学旅行取扱旅行会社14社を対象に実施した2012年の沖縄修学旅行入り込み調査結果を発表した。学校数は前年比7・5%減の2484校、人数は4・5%減の43万1407人で3年ぶりの減少となった。

 県は「11年は東日本大震災などの影響で沖縄への修学旅行が増えたが、12年は反動減となり、震災前の水準に戻った」と分析した。12年は、航空会社が学校研修旅行割引運賃(SE運賃)を那覇-羽田線で片道1700円、那覇-名古屋線で同1600円引き上げたことなども影響したとみられる。
 一方、県は13年の修学旅行数の増加を見込む。SE運賃が引き下げられる見込みのほか、県は修学旅行の誘致事業を強化し、旅行会社やバス会社などと連携し情報共有を進める方針。
 12年実績を校種別でみると、中学校は校数が9・1%減の818校、人数が5・5%減の10万873人。高校は校数が5・8%減の1626校、人数が3・9%減の32万8565人。小学校は校数が17・6%増の20校、人数が3・3%増の1113人-だった。
 月別の入り込み状況は、5月と10~12月が校数、人数ともに多い。5月は452校・5万7989人、10月は416校・8万6375人、11月は322校・6万7706人、12月は385校・7万2679人となっている。
 都道府県別にみると、大阪が206校、3万9563人で最多。次いで東京が184校、3万7千人。