琉舞の楽しさ伝える 川口喜代子が65周年公演


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「みやらび」を舞う川口喜代子宗家家元=6日、東京都練馬区の練馬文化センター

 【東京】琉球舞踊の喜扇本流川口喜代子芸道65周年記念公演「緑柳紅花大輪之舞」が6日、東京都練馬区の練馬文化センターであった。川口喜代子宗家家元が軽快な雑踊「みやらび」を踊るなど、琉球舞踊のあでやかさや楽しさを披露した。

 川口宗家家元は沖縄で比嘉清子師に師事した後、1959年に上京した。琉球古典舞踊研究所を開設し、東京での琉舞の普及と弟子の育成に努めている。
 記念公演では、情熱的な歌で知られる歌人恩納ナベを題材にした曲「みやらび」を雑踊に仕立て、村娘らしい愛らしさを見せて踊った。
 また、二代目宗家を襲名した川口弘美は古典女踊の難曲といわれる「諸屯」を披露。抑えた動きで、恋い慕う女心の切なさを表現してみせた。
 同じく襲名披露となった川口眞里奈分家家元は小道具を効果的に使って「柳」を、川口和子千歳和之会会主は「伊野波節」を踊り、華やかな舞台を見せた。