浮動票獲得に全力 参院選きょうから三日攻防


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(左から)通行車両に手を振る安里政晃氏=17日、那覇市小禄。通行車両に手を振る糸数慶子氏=17日、那覇市与儀

 21日投開票の第23回参院選は18日から三日攻防に突入する。沖縄選挙区(改選数1)で激しい選挙戦を展開している自民党新人の安里政晃氏(45)=公明推薦=と社大党委員長で現職の糸数慶子氏(65)=生活、共産、社民、みどり推薦=は街頭遊説を中心に、まだ態度を決めていない有権者への浸透を目指す。

 安里氏は選挙遊説で来県した安倍晋三首相と17日朝から石垣市と宮古島市を訪れ、公園などで演説。夕方には那覇市に戻り、住宅地などを回った。
 幼少時から長年住んでいたという那覇市山下町での演説では「沖縄の声をしっかり届け、県民の暮らしが豊かになる振興計画を作れるのは政権与党。沖縄の未来を託してほしい。山下出身の国会議員をつくってください」と力を込めた。
 別の演説場所では、叔父の親友だったという男性に「応援しているよ」と声を掛けられ、笑顔をこぼした。
 18日は本島南部を中心に量販店や住宅街で演説して浸透を図る。
 糸数氏は17日、夫の隆さんと一緒に那覇市の太平通りやサンライズ那覇通りなどを練り歩いた。飲食店や衣料品店、雑貨店などを1軒ずつ回って声を掛けながら名刺を渡し、握手をするスキンシップ作戦を展開。
 有権者から「頑張って」と声を掛けられると、力強く手を握りかえして応えた。
 那覇市の新天地市場通りでの演説では「今の政権で景気が回復し、暮らしが楽になっているとは言えない。消費税や介護保険料が上がり、年金は引き下げられる。安倍政権にノーの答えを出したい」と訴えた。
 18日は那覇市内を中心にスーパーや団地の周辺などで支持を呼び掛ける。
 幸福実現党新人の金城竜郎氏(49)は17日、糸満市から活動をスタート。西原町や那覇市首里を重点にスポット演説を行った。
 無所属新人の新島メリー氏(67)陣営は、うるま、沖縄両市で選挙カーからの訴えとビラ配りに力を入れた。