大票田那覇に注力 参院選、あす投開票


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(左から)買い物客らに支持を訴える安里政晃氏=19日午後、那覇市牧志。タクシー運転手らに支持を訴える糸数慶子氏=19日午後、那覇空港

 第23回参院選は21日、投開票される。沖縄選挙区(改選数1)は自民党新人の安里政晃氏(45)=公明推薦=と社大党委員長で現職の糸数慶子氏(65)=生活、共産、社民、みどり推薦=が激しい選挙戦を繰り広げてきた。両陣営は大票田の那覇市を中心に浮動票の取り込み、支持拡大に向けて最終盤の攻防を展開している。

20日夕方はそれぞれ那覇市内で最後の訴えをし、17日間の選挙戦を締めくくる。憲法改正に向けた動きや来春に予定される消費税増税に対する評価が争点となっており、普天間飛行場の移設問題も大きな論点だ。昨年末の安倍政権発足後、初の国政選挙で、政権に対する有権者の審判に注目が集まる。
 沖縄選挙区には幸福実現党新人の金城竜郎氏(49)、無所属新人の新島メリー氏(67)も立候補し、県内各地で支持を訴えている。
 安里氏は19日、那覇市の久茂地交差点での手振りと街頭演説で始動。同市牧志の公設市場や国場十字路などでスキンシップ作戦を展開し、支持を訴えた。20日は午後7時から那覇市牧志で打ち上げ式を行う。
 糸数氏は19日、那覇市古島の手振りで活動をスタート。同市の泊いゆまちや那覇空港のタクシー駐車場などでスキンシップ作戦を展開し、支持を訴えた。20日午後6時から那覇市おもろまちで打ち上げ式を行う。
 一方、比例代表には県内から沖縄平和運動センター事務局長で社民党新人の山城博治氏(60)、共産党県委員で新人の西平守伸氏(62)、前浦添市長で日本維新新人の儀間光男氏(69)、音楽家で緑の党新人の三宅洋平氏(34)が立候補し、それぞれ懸命に支持の拡大を訴えている。
 竹富町では20日に繰り上げ投票が行われる。