県内初の「営養薬膳師」 ホテルゆがふいん・島袋さん合格


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営養薬膳師に県内で初めて合格した島袋豪さん(左)と川上明登専務=18日、名護市のホテルゆがふいんおきなわ

 【名護】医食同源の伝統を持つ中華料理の薬膳の効能に精通した「営養薬膳師」の試験にこのほど、名護市のホテルゆがふいんおきなわの料理人島袋豪さん(33)が県内で初めて合格した。島袋さんは「まだまだ勉強中」と語りながら「やんばるの食材を生かした薬膳料理を提供したい」と熱い思いを込める。

 薬膳料理に興味があったという島袋さんは昨年9月、日本中国料理協会(陳建一会長)と中国の中華中医薬学会営養薬膳専家分会による食養薬膳調理通信講座を1期生として修了。理論試験やレシピ作成、実技試験を受験し、合格して営養薬膳師の称号を手にした。
 同ホテルでは健康に配慮したメニューを提供しており、「夏の薬膳メニュー」として、美肌効果やむくみ解消の効能があるトウガンの滋養スープ、抗がん作用などが期待される長命草ソースを使った県産島豚のローストなどを島袋さんが手掛けている。
 同ホテルの中華料理の先輩でもある川上明登専務は「薬膳は組み合わせが大事。お客さんのためにも、チャレンジすることはいいことだ」と喜んだ。
 同ホテルでは8月に薬膳料理フェアの開催も予定している。島袋さんは「季節に合わせた薬膳料理を出して、おいしく食べてもらいたい」と目標を掲げた。
英文へ→Shimabukuro becomes first Yakuzen Dietetics Master in Okinawa