那覇市議選開票遅れ 疑問票増、確認に時間


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3千票以上積まれた白票=22日未明、那覇市民体育館

 21日に投開票した那覇市議選には有権者が候補名を記入していない白票が3千票余り投じられた。白票が多いことについて参院選に比べて「関心が薄かった」との指摘も。

一部有権者から投票用紙に記入する際に参照する57候補者名の資料が見づらく「投じたい人を探しにくい」と不満の声があった。今回の市議選は投票率が20年ぶりに60%以上へ回復したが、関心の喚起や投票のしやすさに課題が残った。
 また、開票作業も大幅に遅れた。定数40人の当選が確定した那覇市選管最終発表は予定を2時間以上遅れ、22日午前4時半すぎだった。
 参院選と初のダブル選挙で煩雑な比例区での作業も影響した。市選管は「トラブルなく作業は順調だったが、当初の予想とは違った」と、疑問票が前回市議選の3倍を超えたことを要因に挙げる。白票を含む疑問票は6342票あった。疑問票は立会人が一人一人点検し、判を押していくため、増えればその分、結果が確定するまで時間がかかる。