学びやに「ありがとう」 浦添小、校舎建て替えで式典


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取り壊しが決まった校舎へ感謝の気持ちを込めた群読「ありがとう校舎」を元気よく読み上げる児童ら=20日、浦添小学校

 【浦添】現校舎の建て替えを予定している浦添小学校(宮城アケミ校長)は20日、校舎お別れセレモニー「ありがとう校舎」を同小で開催した。

全校生徒約630人や保護者、OBなどが体育館に集まり、児童の群読や同小にゆかりのある人々の思い出話などが披露された。セレモニーの締めくくりには参加者全員で校歌を合唱し校舎に別れを告げた。
 校舎は1982年ごろに建設されたとされる。老朽化による建て替えで8月には取り壊しが始まる。新校舎は2015年3月に完成予定。工事の間、児童らは運動場のプレハブ仮校舎で授業を受ける。
 式典は4年生の児童による群読「ありがとう校舎」で開幕。「さようなら 大好きな校舎 そしてありがとう 私たちの校舎」などと思いを込めて読み上げた。宮城校長は「新しい校舎に生まれ変わっても私たちを見守ってほしい」とメッセージを送った。
 2年生の大浜伸心君は「一生懸命、運動場で遊んだことが思い出に残っている。なくなるのは寂しいが今までありがとう」と感謝の気持ちを述べた。自身も同小を卒業した父親の学さん(40)は「残念な感じはするが、子どもたちは新しい校舎で頑張ってほしい」とエールを送った。