20年ぶり「貘物語」 藤木勇人が東京で再演


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 【東京】「うちなー噺家」を名乗る一人芝居の藤木勇人がこのほど、恒例の「うちなー妄想見聞録vol.24」を東京都中野区の劇場MOMOで開いた。

 20年ぶりに再演した「貘物語」は沖縄出身の詩人、山之口貘の家に押し入った泥棒が貘に諭されて改心し、立身出世する物語。場面ごとに貘が読み上げる詩が物語に深みを与えた。
 新作の「海人家族賛歌」は美輪明宏の「ヨイトマケの歌」に乗せて、ダイナマイト漁で一家を支える父と息子の葛藤を歌い、おかしみと切なさが同居する力作だった。