地域の健康任せて 「名桜大ヘルスサポート」


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音楽に合わせて体を動かす参加者と講師の学生ら=17日、東村の健康福祉センター

 【東】北部12市町村の住民を対象に健康指導や食育活動を行う「名桜大健康・長寿サポートセンター」が、同センター所属の「ヘルスサポート」の学生を4月から東村に派遣し、運動講習を始めている。

近く村と協定を結び、活動を本格化させる予定だ。センター長の高瀬幸一教授は「組織として地域の要望に応じ、支援できるのは画期的だ。沖縄の長寿県復活に向けて、学生主体で取り組んでいきたい」と意気込んだ。
 同村では、毎週水曜日の午後6時から保健福祉センターで中高年対象の運動講習を開いている。17日の講習では、村民11人が3人の学生講師の下、音楽に合わせてエアロビクスや筋トレ、ストレッチなどに汗を流した。
 名桜大は2012年12月に同サポートセンターを開設。センターの傘下にスポーツ健康学科や看護学科の学生15人でつくる「ヘルスサポート」を設置し、地域の要望に応じた健康指導をしている。東村のほかに名護市宮里区などでも実施している。
 講習では、音楽やコンピューターグラフィック(CG)を用いた運動機械「JOYBEAT」を使用。受講者は画面に映し出されたCGの動きに従って運動を実践するため、講師は受講者の様子を見ながら指導できる。
 参加は4回目という村在住の40代女性は「自分のペースでできるからいい。始めて1キロ減った」と喜んだ。
 講師として派遣されたスポーツ健康学科3年の濱口紗樹さん(20)は「地域の人たちのおかげで勉強できている。健康を通して恩返しができてうれしい」と話す。
 福祉保健課内にある地域包括センターで看護師を務める京谷久子さんは「続けて参加している人から成果が出たと喜ぶ声もある。今後も続けていきたい」と話した。