基準値超のダイオキシン検出 防衛局が県、市に報告 発見ドラム缶


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沖縄防衛局が環境基準値を超えるダイオキシンを検出したことを報告した防衛局、県、沖縄市による3者調整連絡会議=24日、沖縄市役所

 【沖縄】沖縄市サッカー場からベトナム戦時の枯れ葉剤製造大手企業の社名が記されたドラム缶が発見された問題で、沖縄防衛局(武田博史局長)は24日、県や沖縄市に対して、ドラム缶の付着物や周辺土壌を採取して調査した結果、国が定める環境基準値を超えるダイオキシンが検出されたことを説明した。

 同日午前に沖縄市役所内で開かれた防衛局、県、市による3者の調整連絡会議で報告した。
 市関係者によると、防衛局担当者は、ダイオキシンの数値は検体ごとにばらつきがあり、現段階で枯れ葉剤とは断定できないと説明したという。
 島袋芳敬沖縄市副市長は会合後、記者団に対して「基準値を超えるダイオキシンが検出されたことを深刻に考える。今後、沖縄市の調査結果も踏まえて、国や県と対応を協議したい」と話した。【琉球新報電子版】