バスケ・あげな、男女制す 県中学総体


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 第40回県中学校総合体育大会は24日、県内各地で行われ、バスケットボールは男女ともあげなが栄冠に輝いた。

ハンドボールは男子の神森が6年ぶり21度目の優勝を飾り、女子は美東が初の頂点に立った。バドミントン団体は男女とも越来が制し、男子は3連覇、女子は4連覇だった。卓球の団体男子は沖縄東が2年連続2度目、同女子は真志喜が初優勝。個人は男子の喜納漢裕(沖縄東)と女子の城間春香(南風原)がそれぞれ2連覇を果たした。バレーボールは男子の西原、女子のあげながいずれも決勝リーグを全勝で制した。ソフトテニスの個人男子は神谷一成・知念稜磨組(東風平)、同女子は川田楽々・高嶺彩羽組(川平)が優勝。テニスのシングルス男子は澤岻祐太(具志川東)、同女子は下地奈緒(石田)が制した。

◆あげな女子/勝因はチーム力
 決勝リーグ最終戦。試合終了のブザーが鳴ると、あげなの選手らは抱き合って喜んだ。古蔵との差はわずかに1点。苦しみながらつかんだ勝利だった。「コートの選手やベンチメンバー、応援してくれているみんなが一つになって優勝できた」。主将の屋宜可奈子は周囲の支えを受けて頂点に立てたことに感謝する。
 第1クオーター(Q)の序盤はリズムに乗れなかった。リング下の激しいディフェンスがファウルを取られ、シュートはリングに嫌われた。流れをつかめない我慢の時間に粘りを見せたのは仲地莉音だった。「ディフェンスでチームに流れを呼ぼう」と積極的にボールに向かい、機敏な動きでスチールを決めた。
 第3Qに入ると「気持ちを切らさずに落ち着いてプレーできた」という田原佳奈が得点に絡み、徐々にリードを広げた。古蔵の猛攻を受けた試合終盤は屋宜がゴール下に切り込んで得点。流れが相手に傾くのを食い止めた。
 屋宜は「みんなが支え合ったことが良かった。今までよりもチームワークが良くなっている」と笑顔で語る。次に迎えるのは九州大会。「今日のように全員バスケで戦う」と決意した。(平安太一)

◆ツインタワーが華麗なプレー/あげな男子
 野原暉央と島尻玲央が高さを生かしたプレーであげな男子に勝利を呼び込んだ。小学校から一緒にプレーしている2人は華麗なパスワークも見せ、「連係がうまく取れた」と口をそろえる。
 全勝同士の対戦となった北谷戦は、接戦となった。あげなが3点をリードして迎えた第3クオーター(Q)。野原と島尻が存在感を示した。流れるようなパス回しで相手守備の隙を突き、身長184センチの野原と183センチの島尻がリング下からゴールを決めた。
 第4Qは北谷の追い上げを受けたが、野原がリバウンドを拾い、島尻が要所で得点した。野原は「仲間のパスが良かった」と満足そうに話し、島尻は「九州でも今日のようなプレーをしたい」と決意した。

あげな―古蔵 第3クオーター、ゴール下に切り込む、あげなの屋宜可奈子=24日、西原町民体育館(諸見里真利撮影)
あげな―北谷 第3クオーター、長身を生かしてシュートを決める島尻玲央