大浜用光氏が死去 県内前衛美術けん引


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 1960年代、沖縄の前衛美術運動の中心メンバーとして活躍した大浜用光(おおはま・ようこう)氏が23日午前8時47分、老衰のため那覇市の自宅で死去した。

石垣市出身。84歳。告別式は25日午後4時から5時、与那原町板良敷1121の1、洪済寺で。喪主は妻りつ子さん。
 早稲田大政経学部を卒業後、琉球新報記者を経て那覇市役所に勤務しながら独学で絵画を始める。大嶺信一、安谷屋正義らの影響を受けながら、62年に「グループ耕」、68年には大嶺実清、城間喜宏、安次富長昭とともに前衛美術団体「亜熱帯派」を結成。新しい絵画、表現方法を目指した前衛美術の潮流をリードしてきた。