飲酒人身事故ゼロ1年 宮古島署初


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 【宮古島】宮古島署管内(宮古島市、多良間村)の飲酒に絡む人身事故発生件数ゼロ記録が、24日で1年を達成した。酒を回し飲む「オトーリ」など飲酒文化が盛んな宮古島地方で1年間事故ゼロは初めてという。

 宮古島署によると同署管内の飲酒に絡む事故は、記録が残る2001年以降では04年に13件と最多を記録したが、12年7月24日に事故が起きて以降、飲酒が絡む事故が起きていないという。
 同署では早朝検問の強化に加え、地区交通安全協会などと連携し各家庭を訪問、飲酒運転根絶宣言に署名してもらう「飲酒運転お茶の間作戦」、島の安全を見守る警察官型人形「宮古まもる君」を生かした意識啓発など独自の取り組みを広げてきた。
 宮古島地区交通安全協会の宮里敏男会長は「子どもからお年寄りまで巻き込んだ運動の成果だ。現場で取り組む人のモチベーション向上にもつながる」と期待した。
 一方飲酒運転の検挙件数は10年以降、3年連続で100件を超えるなど課題もある。宮城署長は「検挙件数も減少傾向にある。取り組みがマンネリ化しないよう新たな施策もやりながら、根絶につなげたい」と語った。