国際協力の現場学ぶ 県内高校生、途上国へ派遣


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「頑張るぞ」と意気込む出発前の高校生=22日、那覇空港

 「2013年度おきなわ国際協力人材育成事業」の「国際協力人材派遣レポーター事業」(県主催、実施・青年海外協力協会、JTB沖縄)に参加する県内の高校生39人が22日、ベトナム、ラオス、フィジー・サモア(大洋州)の3地域へ向けて那覇空港を出発した。

事業は国際協力・貢献活動の必要性や重要性を学ぶのが目的。3班に分かれ、8月3日までの13日間、現地で国際協力やボランティア活動の現場を視察する。
 事業はことし3月に県と国際協力機構(JICA)が締結した連携協定に基づくもので、初の実施となる。高校生たちは現地で活動する県出身者の取り組みを視察するほか、県内自治体の廃棄物処理技術を応用している現場や、県内企業の現地支局などを訪れる予定。また、現地の若者と意見交換を行う。
 各班を代表してラオスに行く球陽高3年の比嘉萌子さんは「言葉の通じない人たちと意思疎通を図ることで視野を広げたい」、ベトナムを訪問する南風原高3年の島袋菜摘さんは「ベトナムのことを日本に、日本のことをベトナムに発信したい」、大洋州を訪ねる小禄高3年の奥間亜希子さんは「現地と沖縄の違いを肌で感じたい」と抱負を語った。
 激励に駆け付けた高良倉吉副知事は「現地で自分のやるべき課題を見つけ、出発前とはひと味違った若者になって帰ってきてほしい」と話した。