ジェットスター、貨物輸送に参入


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国内線の貨物事業参入で使用されるジェットスター・ジャパンのエアバスA320

 格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市、鈴木みゆき社長)は、26日から国内線の貨物輸送事業に参入する。国内のLCCが貨物事業を手掛けるのは初めて。

成田国際と関西国際の両空港をネットワーク拠点(ハブ)として那覇、福岡、新千歳を結ぶ計7路線でサービスを提供する。25日、同社が発表した。
 貨物事業は航空物流のエアロジスティックス・ジャパン(東京、澁谷学社長)と提携する。小型ジェット機のエアバスA320で運航する旅客便の貨物スペースを活用。1便当たり最大約5トンの貨物を輸送する。沖縄路線は現在、那覇―成田、那覇―関西ともに1日3往復6便ずつを運航している。
 ジェットスターは貨物輸送の体制が整い次第、順次中部、松山、大分、鹿児島へも路線を拡大していく計画。加えて、ジェットスターグループの連携により国際線への貨物事業展開も構想している。鈴木社長は「貨物事業は新たな付帯収入を生み、事業の成長を加速させる重要な新規事業」とし「国内旅客輸送のみならず、国内貨物輸送を提供することで、航空輸送のさらなる利便性向上に貢献したい」とコメントした。
 貨物路線は、那覇―成田、那覇―関西、成田―新千歳、成田―関西、成田―福岡、関西―新千歳、関西―福岡の7路線。
 ジェットスター・ジャパンは昨年7月、LCCの県内就航第1号として那覇―成田線に就航。現在は1日当たり全国で70便と、国内LCCでは最も運航便数が多いという。