「やさしいNIE」に 公開授業生き生き 全国大会閉幕


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公開授業で、記事を通して考えたアイデアを紹介し合う安西小の児童ら=26日、静岡市の静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ

 【静岡で座波幸代】第18回NIE全国大会静岡大会(日本新聞協会主催)は最終日の26日、9小中高校の公開授業や8校の実践発表、五つの特別分科会が静岡市の静岡県コンベンションアーツセンターグランシップであった。新聞を使った授業で児童生徒が生き生きと学ぶ姿を発信しながら、教師も子どもも無理なく続けられる「やさしいNIE」を広げていくことを確認し、閉幕した。

 閉会式では、静岡からの提言として「やさしいNIE」の裾野を広げるために(1)自信を持って「NIEは魅力的でやさしい」ことを伝えよう(2)「やさしいNIE」を意識した新聞作りと環境づくりを進めよう(3)新聞とデジタルとの連携・共存を図ろう―の3点を確認した。
 静岡市立安西小学校は4年生29人による公開授業「健康なくらしとまちづくり~NIEで気づく ひろがる」を行った。世界遺産となった富士山を望む海岸のごみと清掃活動に関する記事をみんなで読んだ後、静岡県のごみ処理の現状を確認。新聞から社会を見詰め、各児童が「ごみを減らすため、わたしたちができることを伝えよう」と、記事をきっかけに考えたアイデアを紹介し合った。
 ある男児は衣類回収ボックスの記事を読んで、ペットボトルや食品トレーをなるべく買わず、リサイクルする作戦を考えた。女児は「遊び感覚でごみ減量大作戦」と題し、海に落ちているごみの様子を調べて4こま漫画で伝える案を発表した。