暴露可能性認める コートニー石綿問題


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 【中部】うるま市の米軍キャンプ・コートニー内の高層住宅改修工事で、アスベスト(石綿)の存在が把握されないまま工事が行われた問題で、元請け会社の西松建設は作業員が石綿に暴露した可能性があることを事実上認め、作業員の健康診断を実施する方向で検討していることが26日、分かった。県の聴取に対し、同社の担当者は、解体着手後の検査で石綿の存在が分かった3棟について「石綿が含まれていることが分からないまま作業をした」と伝えていた。

 問題となっている高層住宅6棟の工事は、西松建設が米軍から直接受注した。うち4棟に配管取り換え工事があり、2010年6月の工事開始から、下請け業者の作業員らが作業に当たっていた。
 西松建設は26日、廃棄物処理の委託契約の内容や、廃棄物の搬出先、石綿のサンプリング検査の結果を県に書類で提出した。
 同社は25日以降、健康診断を実施する医療機関を探していると説明している。また、一部の業者に対する説明では、就労証明書の発行を検討していることにも触れているという。