豊穣願い、舞勇壮 石垣四カ字豊年祭


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勇壮な演舞で見物客を魅了したツナヌミン=27日、石垣市新川

 【石垣】八重山最大の豊年祭「四カ字豊年祭のムラプール」が27日、石垣市新川の真乙姥御嶽(まいつばおん)などで行われた。四カ字と呼ばれる、新川、登野城、大川、石垣の各字が旗頭や舞踊などを奉納し、ことしの豊作を神に感謝するとともに、来夏世(くなつゆー)の五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 豊作と子孫繁栄を願って女性のみで執り行う「アヒャー綱」は、ブル棒(カヌチ棒)を神司から授かるブルピトゥ(綱貫人)に選ばれた入嵩西トミさん(68)を中心に乱舞。「サーサーサー」の掛け声が響き、会場は熱気に包まれた。
 日が暮れて行われるツナヌミンは、みこしに担がれた西の大将と東の大将が、たいまつの明かりの下で勇壮な演舞を披露。飛び上がって相手の攻撃をかわす場面では、詰め掛けた見物客から大きな歓声が湧いた。