社会

日本兵の全身骨発見 「田畑」印鑑、財布も

うつぶせの状態で見つかった日本軍兵士とみられる遺骨=28日、浦添市前田

 浦添市立前田小学校付近の道路拡張工事現場からこのほど、沖縄戦当時の日本軍兵士とみられる遺骨が1体見つかった。

28日、県の戦没者遺骨収集情報センターと、遺骨収集ボランティア団体「ガマフヤー」(具志堅隆松代表)が現場を調査し確認した。
 遺骨はうつぶせのまま、地下足袋を履いた状態で見つかり、銃剣を体の横近くに携えていた。上あごや鉄かぶとをかぶった頭蓋骨の一部、大腿(だいたい)骨も見つかった。
 遺骨周辺から「田畑」と彫られた印鑑、水筒や爪切り、1941年製造の小銭が入った財布、巾着袋に入ったままの陸軍用時計などを発掘した。具志堅代表によると、前田地区周辺は沖縄戦当時、第24師団(通称・山部隊)直属の歩兵第32連隊の第2、3大隊が配備されていた。山形県や北海道出身者が多く所属していた。
 今後、沖縄戦に参加した山形、北海道出身者の中から「田畑」に該当する人物を探し、遺族にDNA鑑定を呼び掛ける。他に遺骨がないか発掘を続ける予定だ。
 遺骨を前にボランティアのメンバーらは線香と泡盛をたむけ「古里へ、もう少しで帰れますからね」と声を掛け、手を合わせた。
 遺骨は24日に、工事業者が発見した。現場監督の當山佳伸さんは「家族の元に帰りたいと思っている遺骨がお盆前に出てきたのは意味があるのかもしれない」と話した。社会民主党の照屋寛徳衆院議員と狩俣信子県議も現場を訪れた。照屋氏は「DNA鑑定に早めに取り組むよう、厚生労働省に申し入れる」と話した。(阪口彩子)









  • お知らせ


  • 琉球新報デジタルサービス







  • ご案内