不発弾処理で1645人避難 宜野湾市内で最大規模


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信管の抜き取り作業を終え回収される不発弾=28日午前11時25分ごろ

 【宜野湾】宜野湾市我如古1丁目の住宅地で6月に見つかった米国製250キロ爆弾の不発弾が28日、陸上自衛隊により現場処理された。

現場から半径288メートル内の692世帯、70事業所の1645人が避難した。交通量の多い国道330号の我如古交差点が全面通行止めとなるなど周辺道路で交通も規制され、住民生活に影響が出た。
 不発弾は信管を離脱する方法で処理され、予定より約50分早い午前11時12分に作業が終了した。
 市内で250キロ爆弾が発見されるのは珍しく、住民避難を伴う不発弾処理としては市内で最大規模となった。避難対象区域では処理に先立ち、朝から市や消防の呼び掛けで住民が避難した。発見現場の近くに住む末吉順吉さん(51)は「糸満の平和祈念資料館で見たものが、こんな身近で見つかったと知り驚いた。無事に処理が終わってほしい」と話した。
 避難場所となった志真志小学校には約20人が避難した。午前9時半ごろ、同小体育館に避難した荒井義山さん(65)は「戦後68年だが、いまだに戦争は終わっていないと感じた。沖縄が平和であるように願いたい」と語った。