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ひめゆり学徒隊の戦争体験を伝えるイベント「ひめゆりからの伝言」(ひめゆり平和祈念資料館主催)が24日、県立博物館・美術館講堂で開かれ、昨年6月に完成したアニメ「ひめゆり」が館外で初上映された。
親子連れなど200人が、沖縄戦について理解を深めた。
ひめゆり平和祈念資料館では、子どもたちに分かりやすく沖縄戦を伝えようと2007年からアニメプロジェクトを開始。原画作者の海津研さんとひめゆり学徒隊の生存者が何度も話し合いや原画チェックを重ねてアニメを完成させた。
ひめゆり平和祈念財団の本村つる理事長は「私たちは戦争で多くの友人を失った。本当は胸に閉じ込めておきたいつらい体験だが、生き残った者の使命として伝えなければならない。アニメを見て平和の思いをつないでほしい」と語った。
上映に合わせ、元ひめゆり学徒隊の島袋淑子館長による証言と絵本「ひめゆり」の朗読会も行われた。
親子3世代で訪れた森下梨絵さん(35)=浦添市=は「娘から『戦争って本当にあったの?』と聞かれたが、勉強不足で答えられなかった。親子で一緒に学ぼうと思い、足を運んだ」と語った。娘の美羽(みう)ちゃん(7)は「怖かったけど、戦争について勉強できてよかった」と話した。
同館では来月から、アニメのインターネット配信を予定している。また夏休み企画として、8月2~11日まで「元ひめゆり学徒の戦争体験講話」や、説明員の解説付きの映像上映会を開催する。参加費は無料(要入館料)。問い合わせは同館(電話)098(997)2100。