気持ち歌でつなぐ 歌手・上田正樹さん×福島の子×豊見城の子


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被災地の人々への思いを込め、福島、豊見城の子どもたちと復興支援ソング「今ある気持ち」を熱唱する上田正樹さん(中央)=28日、豊見城市豊崎海浜公園多目的広場

 【豊見城】東日本大震災復興支援チャリティーイベント第2回「We are one」(同実行委主催)が28日、豊見城市の豊崎海浜公園多目的広場で開かれた。

フィナーレでは歌手の上田正樹さんと来県中の福島の子どもたち、豊見城市内の小学生、高校生ら約140人が共演、上田さんが手掛けた復興支援ソング「今ある気持ち」を合唱し、被災地支援へ参加者が心を一つにした。
 40団体の有志がボランティアで飲食出店や舞台出演し、イベントを盛り上げた。
 「今ある気持ち」は、被災地の森林再生や緑化推進に活用される「緑の募金」に寄付するともらえるチャリティーCDになっている。合唱に参加した金城裕介君(9)=座安小3年=は「上田さんと歌えてうれしかった。被災した人たちはつらかったと思う。応援したい」と話した。福島県から訪れた川島雪乃さん(12)=郡山第一中1年=は「上田さんや沖縄の子たちと歌えていい思い出になった」と笑顔を見せた。
 上田さんは「きょう参加した子どもたちの思いがつながっていけば、うれしい。被災地のことを思いやることが大事。音楽の力を信じて、できることをやっていきたい」と語った。
 上田さんは復興支援として「10000の瞳プロジェクト」を始め、10月から市内の子どもたち約5千人との大合唱を企画し、来年にはその歌声をCD化する。