沖縄市もダイオキシン確認 サッカー場ドラム缶


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 【沖縄】米軍基地返還跡地の沖縄市サッカー場で見つかったドラム缶から、国の環境基準値を超えるダイオキシン類が国の調査で検出された問題で、沖縄市独自の調査でも、ドラム缶の付着物や周辺液体から環境基準値を超えるダイオキシン類が検出されたことが30日、分かった。

複数の市関係者が明らかにした。国の調査結果と同様に、ベトナム戦当時に米軍が使用した枯れ葉剤の主要成分の一部も検出された。
 市から調査・分析を委託された調査機関の関係者が30日午前、市に調査結果を報告した。市は31日に国や県、市議会に説明する。
 国と市が一緒に全ドラム缶から採取した22検体について、市の調査では、有害物質の反応は国の結果とおおむね類似するが、検出濃度の度合いに違いがあるという。周辺土壌のダイオキシン類は基準値を下回った。工事残土の一部が使用された北谷町のキャンプ桑江跡地の土壌からは、環境基準値を超えたダイオキシン類は検出されなかった。
 国の調査で、ドラム缶内部の付着物から、土壌の環境基準値の1・1倍、液体は水質基準の28倍のダイオキシン類が検出された。(宮城征彦)