海兵隊受け入れを準備 ハワイ知事、県公室長に表明


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在沖米海兵隊員2700人の移転について意見を交換した県の又吉進知事公室長(左)とアバクロンビー米ハワイ州知事=30日午後、同州政府庁舎(県提供)

 米ハワイ州を訪問中の又吉進県知事公室長は現地時間の30日午後、在沖米海兵隊の受け入れに前向きな考えを示しているアバクロンビー知事と州政府庁舎で会談した。

知事は在沖海兵隊員のうち、日米が合意している2700人のハワイ移転について「何よりも先に進めるべきだ。受け入れる準備はできている」と述べ、インフラ整備のめども立っていると説明した。又吉公室長が31日、テレビ会議を利用した県庁の記者団との会見で発表した。
 海兵隊移転を含めた沖縄の基地問題について、県とハワイ双方の事務方が情報や意見の交換ができる体制を構築することも確認した。
 アバクロンビー知事はこれまで在沖海兵隊の家族なども受け入れる意向を示しているが、今回は特に言及はなかった。沖縄に在日米軍基地が集中している現状については、「日米両政府の取り組みが弱かった」との認識を示したという。
 在沖海兵隊2700人のハワイ移転は昨年4月の在日米軍再編計画見直しを受けて米軍が計画。米太平洋軍の司令官が議会証言などで明らかにしている。
英文へ→Hawaii Governor ready to accept U.S. Marines from Okinawa