琉球新報社 
山口県の岩国基地に陸揚げされている米海兵隊の垂直離着陸輸送機ＭＶ２２オスプレイ１２機について、３日午前に４機が沖縄に配備されることが、分かった。沖縄防衛局が２日午前、県や宜野湾市など関係市町村に通達した。同局によると残りの８機は５日に配備される。
７月３０日に岩国基地へ陸揚げされたオスプレイについて防衛省は県などに対し、試験飛行などを経て約１～２週間で米軍普天間飛行場に移動すると説明していたが、陸揚げから５日で第１陣が普天間に到着することになる。
岩国基地に一時移駐するオスプレイは７月３１日にプロペラを回転させ、エンジンをテストをする様子が確認されたが、試験飛行は確認されていない。
県の又吉進知事公室長は「配備されるのは遺憾としか言いようがない。県の姿勢は変わっておらず、県民の懸念も変わっていない」とした上で、今後について「政府に再考を求めていきたい」と述べた。
沖縄防衛局は２日午前に在沖米海兵隊からの連絡を受けた。米海兵隊は防衛局に対し「機体の整備状況で前後することもあり得る」と説明したという。【琉球新報電子版】
