オスプレイきょう飛来 普天間へ4機


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 在沖米海兵隊は3日、普天間飛行場への追加配備に向けて岩国基地(山口県)に陸揚げしていた垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機のうち、4機を3日に普天間に移動すると日本側に通知した。

残りの8機は5日に飛来する予定で、昨年10月に配備した最初の12機と合わせ、普天間への24機の配備予定が完了する。だが県は既存の12機も含めた配備の撤回を求めている。世論が強く反対する中での再度の配備強行に、反発の声が広がっている。
 追加の12機は7月30日、民間輸送船で岩国基地に搬入された。防衛省は県などに対し、岩国搬入から試験飛行などを経て約1~2週間後に普天間に移動すると説明していたが、陸揚げから4日での移動となる。
 仲井真弘多知事は今後、今月中旬の県軍用地転用促進・基地問題協議会(軍転協)の要請行動などを通して引き続き配備撤回を求めていく考えだ。
 県は昨年、市町村と連携し、人口密集地上空の飛行など318件の日米合意違反事例を指摘したが、防衛省は7月30日、「合意違反の飛行は確認できない」とする検証結果をまとめ、県に通達。だが仲井真知事は「違反との確証があるから自信を持って指摘した」と不快感を示している。
 沖縄防衛局は2日午前に在沖海兵隊から飛来の連絡を受けた。海兵隊は「機体の整備状況で前後することもあり得る」と説明したという。
 岩国基地では2日、2機のオスプレイがそれぞれ午前11時20分ごろと午後3時半ごろに試験飛行を開始。ホバリング後に基地近くの上空を旋回、いったん着陸してから再度離陸し、2機とも50分程度で基地に戻った。