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母子または父子世帯の一人親家庭の親を対象に、中国語を習得してもらい、就労環境の改善につなげる技能習得支援事業が那覇市のスペースチャイナで1日から始まった。県福祉保健部が一括交付金を活用して実施し、スペースチャイナに講座や就労支援を委託した。
中国や台湾などからの観光客が年々増え、商業施設や観光地などで中国語を話す人材の需要が高まっている中、中国語の習得を通して、賃金向上や正社員への登用、転職の機会拡大を後押しする。親の受講中、乳幼児は施設内の託児所で預かり、小中学生は講師が学習指導するなど学びやすい環境を整えている。
受講は来年3月までの8カ月間で、授業料は無料。想定する仕事に必要な中国語を中心に、中国語検定3~4級程度の習得を目指す。開講式が1日に開かれ、15人が参加した。嵩西美加さん(43)=那覇市=は「みんなで助け合って4級を取得し、将来はマネジメントも勉強したい」と抱負を語った。
8カ月の娘を託児所に預けて受講する女性(24)=那覇市=は「子どもと一緒に通えるので安心。母子家庭の自立につながる」とほほ笑んだ。講座にはイオン琉球が従業員4人を派遣した。営業本部の木下昇平さんは「中国からのお客さんが増えており、快適に買い物をしてもらうための案内が必要だ」と語った。
中国語講座は2次募集を受け付けており、26日から2次募集の講座を開始する。問い合わせはスペースチャイナ(電話)098(863)7053。