モデルは90歳以上 老人施設でファッションショー


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シルバーファッションショーに登場したモデルのお年寄りたち=7月27日、社会福祉法人麗峰会いえしま施設内中庭

 【伊江】社会福祉法人麗峰会いえしまの「2013年度夕涼み会」が7月27日、同施設内中庭で催され、特別養護老人ホーム・グループホーム入所者やデイサービスセンター利用者の家族、村民ら約300人が訪れた。入所・利用者のお年寄りによるシルバーファッションショーも開かれ、6人のモデルたちが、色あでやかな衣装をまとい舞台に登場すると、会場は笑顔と笑い声に包まれた。

 ファッションショーは世界各国から富士山を訪れる観光客を想定。スペインの闘牛士やハワイアンドレス、インドのサリーなどをイメージした衣装は全て職員の手作りで挑んだ。出演したモデルは全員90歳以上で、赤いチャイナドレスを着こなした島袋マツさんは106歳になる。舞台中央には入所者たちが丁寧に仕上げた大きな富士山の貼り絵が掲げられ、会場を引き立てた。
 カラオケ大会も開かれ、デイサービス利用時に意気投合した知念宗真さん(85)と玉城トミさん(84)がデュエットした。フィナーレには花火も上がり、訪れた家族らは「また来るからね」と声を掛けて会場を後にした。
 同会の中真京子園長は「地域と家族が触れ合う機会として貴重な行事の一つ。恒例のファッションショーは、モデルにどの国にしたいかなど希望を聞き、職員がまとめ上げ、大成功だった」と話した。(中川廣江通信員)